社会福祉協議会で働きたいけど、
「民間企業の試験よりも難しそう」
「筆記も面接もあって、時間がないから無理」
...と不安になる方も多いはず。

他の企業の準備で手一杯で、試験対策をできたのは前日のみだったため、対策のポイントを絞って受験したところ内定を獲得できました。
この記事では、
「効率的な試験対策の方法」
「やっておけばよかったこと」
...といった内定獲得のために実際にやったことや反省点をわかりやすく解説していきます。
準備期間がない方、働きながら試験を受けていて忙しい方にとって、役立つ情報ばかりですので、是非参考にしてください。
社会福祉協議会ってそもそも何?レベルだった試験前日

元公務員といえど、社会福祉協議会のこと全然知りませんでした。
さすがに「これじゃマズイ!」と調べてみたら、
社会福祉協議会は、
- 高齢者、障害者等の困ってる人を支援する仕事
- 社会福祉協議会は公務員ではなく、民間の組織
- 社会福祉協議会の待遇は、自治体と同じ水準
...といった組織であることがわかりました。
特に「公務員と待遇が同水準」という点が魅力的で、受験のモチベーションが上がりますよね。

社協の評判を見ると、
「残業が全くなく、有給の消化も年に15日以上取得可能で、育児休暇もとりやすい」
「残業はあるが、予算がないので残業手当が出ないし、上司に気に入られないと評価されない」
...など、残業だけでなく、人間関係も、職場によって大きな差があることがわかりました。
実際に社協で働いてみないとわからないことが多そうですが、困っている人をサポートする仕事は社会的な意義があり、大きなやりがいを持てることでしょう。
都内の社会福祉協議会の求人情報の探し方|ガチで便利な東京都内の募集一覧

求人を探す際、私はたまたま転職サイトで社協の求人に気づくことができました。
しかし、転職サイトでは他の自治体の社協の求人情報は見つかりにくい状態でした。

全ての社協の求人情報を確認するのが面倒くさかったので、以下に都内の全自治体の社協の求人募集の情報をまとめました。
気になるかたは以下の記事をブックマークに登録して、随時チェックしてみてください。
コレで失敗しない!社会福祉協議会への応募前に必ず確認すべきこと

求人はいくつか見つけることができたのですが、社協ごとに受験資格が異なることがわかりました。
以下の2点のチェックが特に重要で、
- 年齢制限
- 資格保有の条件
...といった点は、HP上にある募集要項の内容で確認しましょう。
社協によっては、「30歳や34歳までといった年齢制限を設けている」、「社会福祉士・介護福祉士といった資格保有者に限定している」求人があります。

・地域手当が高い東京都内
・募集人数は若干名
・職種は事務
の3点でした。
募集人数が若干名の場合は、0〜5名程度の採用があるようです。
私が会場で確認した受験人数は20名程度で、公務員試験に比べたら少ないですが、決して合格は簡単ではなかったと思います。
会場での服装に注意
試験の服装で、悪目立ちするのは絶対にNGなので、スーツで受験しましょう。
一人だけ私服の方がいましたが、会場ではとても目立っていましたよ。
無難なスーツ、シャツ、ネクタイがわからない方は、以下の記事をチェックしましょう。
筆記試験前と当日にやったこと&反省点

筆記試験は、①能力試験、②適性検査、③小論文の3種類があります。
①能力試験
→SPIや公務員試験の教養試験と同じようなレベルの問題が出題
②適性検査
→性格やストレス耐性の検査
③小論文
→多くの場合、社会福祉に関するテーマで出題

受験後の感触は「能力試験が3〜4割くらいの正答率、小論文は後悔しない程度に書けた」といった感じでした。
筆記と面接のそれぞれの試験で、
・ 前日にやったこと
・試験中に意識したこと
・試験後に後悔した点や感想
...といったポイントに分けて説明していきます。
①能力試験

①能力試験では、国語、英語、数的がそれぞれ約33%ずつの割合で出題されました。
能力試験前にやったこと
・SPIの数的推理などを回答だけパラパラとみて、解き方をチェック
・長期的な勉強が必要な国語と英語の勉強は捨てた
能力試験中に意識したこと
・60分で120問(30秒で1問のペース)解答する必要があり、スピードを意識
・得意な問題から解く。自分の場合は、国語と英語を先に着手
・わからない問題も全問マークシートを塗りつぶす
能力試験後の振り返り
・短時間の対策で伸びにくい国語と英語の勉強は一切しなくてよかった
・30秒に一問解答が必要だったが、苦手じゃない国語と英語の解答には時間をかけた
・ぱっと見た感じ解答に時間がかかりそうな数的は捨てた。逆に解けそうなサイコロや論理問題は時間をかけた
・得意な問題から解く場合は、順番通りの解答ではなくなるので、マークシートの記入ミスに注意!

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②適性検査

適性検査は、本人の性格やストレス耐性を判断するものかなと思っています。
そのため、試験前の準備は一切していませんし、不要です。
適性検査中に意識したこと
→似たような質問があるので、一貫性がある回答をする
→緊張するとお腹を壊しやすいとか、ストレス耐性を問われている質問は、ストレスに強そうな回答をする
意識するけど意識しすぎない
私自身も適性検査に正解があるか、わかっていないので、参考程度にしてくださいね。
③小論文

小論文の対策は、面接対策にも直結します。
私自身、社会福祉事業についての理解度が低かったため、小論文対策は重点的にやりました。
小論文は、社会福祉に関するテーマが出題される可能性が高いと予測していましたが、実際にその通りになりました。
小論文の試験前にやったこと
・ネットで社会福祉協議会の面接想定問答をリサーチ
・複数の社会福祉協議会のHPで事業内容や具体的な活動を把握
小論文の試験中に意識したこと
・すぐに書き始めずに、構成を考えた上で書き始める
・PREP法をなるべく意識
(結論→根拠→具体例→結論まとめ)
小論文試験後の振り返り

面接を想定しながら「社会福祉協議会のHPを見て、聞かれたことに答えられる状況にする」といった対策は間違えていなかったと思います。
反省としては、
・構成に時間がかかりすぎてしまって、試験終了と同時に書き終えた
・少し殴り書きになってしまったので、読み手への配慮が必要
...といった点が挙げられます。
面接試験の前日と当日にやったこと&反省点

筆記試験後、1〜2週間後に一次試験「合格」の書類が届きました。
筆記試験を受ける前はモチベーションは低かったものの、面接さえクリアすれば内定というところまで来たので、モチベーションがグッと高まりました。
その分、面接当日は緊張しましたが、以下のことに気をつけて取り組みました。
面接試験前にやったこと
・受験する社協をメインにHPでやっていること確認
・社協、公務員、就活、転職の想定問答をネットで探して声に出して回答
特に中途採用の方、公務員経験がある方は「社協と公務員または民間との違い」は押さえた方が良さそう
面接試験当日に意識したこと
・マスクでの試験だったのでいつもより大きめの声ではっきり話す
・なるべくポジティブな印象になるように内容を考えて話す
→例えば「〜ができない」ではなく「〜できるように勉強したい」とか
・質問に対して的確に回答する。まずは端的に解答し、補足説明を加える。
→テンパるとダラダラ話してしまい、「結局質問なんだったけ?」となりがちなので...。
面接試験後の振り返り
・当日は緊張してしまい「社会に貢献したい」といった抽象的な回答が多くなった
・あの質問には、あぁやって回答すればよかったと後悔すべきことが多かった
・面接官の反応を見ても、良い感触がなく、落ちたと思った

結局、数日後に面接を受けた社協から電話があり、内定を獲得することができました。
時間がない人の裏ワザ!試験の数が少ない団体を選ぼう

当初はなんとなく応募した社協でしたが、試験対策を通して、
・社会に貢献できるやりがいのある仕事
・収入や福利厚生も安定している
…といった魅力の多い職場だと感じています。
内定獲得後「なぜ、ほとんど準備していない自分が内定を獲得できたのか?」といった疑問が湧き、この経験を他の人にも役立てて欲しいと思い、この記事を執筆しました。
以下に「短期間で内定を獲得した要点」を簡単にまとめました。
短期間で内定を獲得するポイント
→短時間で伸ばせる項目を見定めて、集中して取り組む
→苦手な科目は捨てる勇気も必要
②小論文と面接の対策で、受験する社協と他の自治体の社協のHPを見まくってネタを探した
→アウトプットには、インプットが必要
→アドリブが苦手な人や事業への理解度が低い人は、リサーチに時間をかける
→小論文も面接も、斬新な発想は不要(むしろ、既にやっていることで良い)
③スーツ、シャツ、革靴、髪型など見た目の清潔感にこだわり、デキる感を演出した
→「第一印象は最初の数秒で決まる」と言われているほど、見た目を整えることは重要で、簡単に変えられる
→同じことを発言しても、身なりが整っている人とそうでない人では説得力に差が出る
おそらく私の周りの受験者は、福祉施設で働いている人、公務員試験と併願してる人が中心だったと思います。
そんな中で元公務員であることが、どれくらい選考にプラスになったかはわかりません。
ただ、私のように短期間の準備でも内定を取ることはできたのは事実です。
「何やったら良いかわからない...」という方は、もう一度前章を読み直して、準備を始めてみましょう。
そして最後に圧倒的な裏ワザを紹介します。
そもそもハードルが低い試験を選ぶ
試験の項目が少ないので、小論文対策だけで済みますよ。