新人や優秀だった中堅職員が気づいたら退職していた…なんてことが増えてきた公務員の世界。
「公務員を辞めるなんてもったいない」「なぜ公務員を辞めるのか」と大変な試験を突破してきた公務員だからこそ、そのように感じる方も多いのでは。
この記事では、
・公務員を辞めた理由
・公務員を辞めた人の末路
…といった「このまま公務員のままで良いのだろうか…」と悩んでいる方にとって役立つ内容になっています。
公務員を辞める方は誰にも本音を言わずに退職するので、退職した私や同僚のリアルな体験談はとても貴重なので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
同僚には絶対に言わない
1.公務員を辞める本当の理由
公務員を辞める理由は、人それぞれで、理由が複数ある人もいます。
私の場合は、公務員を退職した理由は
①入庁前のイメージと実際のギャップの大きくなりすぎた
②自分が楽しいと思える仕事をしたい
…といった2つがありました。
退職理由その1
イメージと現実とのギャップ
公務員になる前は、私も世間の方が公務員に抱く「定時退庁」「仕事がラク」といったイメージを持っていました。
「プライベートな時間も大切にしたい!」という価値観だったので、残業が少なそうなイメージは就職先を決める上で大切なポイントでした。
確かに、ほとんど残業がなしで退庁できた窓口職場や若手職員の時は、イメージ通りの働き方でした。
しかし、経験を積んで中堅職員になり、事業系や課の庶務係といった忙しい係に配属されるようになると、月130時間の残業をすることも…。
ちなみに月130時間の残業は、
・毎日22時から23時に退庁
・土日祝日も出勤する日がある
…といったほぼ仕事漬けの生活です。
このまま仕事だけの人生にするつもりはなかったので、ぼんやりと退職を考え始めました。
退職理由その2
楽しいと感じる仕事をやってみたい
正直言うと、公務員の仕事は楽しい瞬間よりもツラいと感じることの方が多かったです。
公務員の給料は税金から捻出されているので、基本的に多くの住民からは嫌わる立場です。
そのため、窓口や電話対応で攻撃的・理不尽なクレームを受けやすいので精神的に疲弊します。
定年までの30年〜40年あるので、
「ツラいと思いながら働きたくない!」
「自分が楽しいと思える仕事をしよう!」
…と思い、転職活動をはじめました。
そもそも向いてなかった理由
2.公務員を辞めた人の共通点
かくいう私自身が、そもそも公務員に向いていなかったと思います。
その理由は、
・自治体に愛着がない
・これがやりたい!といった熱意がない
と言うように、ツラい仕事でも前向きに捉える原動力=仕事への情熱がなかったのです。
私の周りにいる公務員を辞めた人は、高卒の人から早稲田大卒レベルまで最終学歴はさまざまでした。
ただ、マインド面では、
・やりたいことが明確
・他人や組織に期待していない
・成功体験が多いので自信がある
・辞めてもどうにかなるとポジティブ思考
…といった共通点がありました。
ちなみに、SNS上では公務員を辞めて後悔している人もいるかもしれませんが…。
私がリアルに話ができる公務員を辞めた同僚たちは1人も後悔している人はいません。
ですが、全ての人に公務員を辞めたほうが良いと言いたい訳ではありません。
「引き続き公務員として頑張るぞ!」といった方に向けて、簡単に人事評価をあげることができる方法を解説しています。
評価も上がり、給料も上がるので、気になる方は参考にしてください。
誰も知らない
3.実際に公務員を辞めた同僚たちの末路
まずは公務員を30代で退職した私自身の話をしていきますが、私は未経験でwebマーケティング業界へ転職しました。
転職して、公務員の退職理由になった
①定時退社
②好きなことを仕事にする
…の2点を実現しただけでなく、
③在宅勤務
④クレームゼロの環境
⑤自由で柔軟な思考の仲間
…を手に入れました。
公務員から転職したことは後悔していませんが、30代で公務員からの転職は、難易度が高いと言われているので、転職のハードルの低い20代のうちに転職しておけばもっとラクだったのに…と反省しています。
公務員を退職した同僚が3人いて、定期的連絡を取りあっているので、一人ずつ退職の経緯と末路を紹介していきます。
公務員退職後の末路その1
20代女性
同期だった20代女性の退職理由は、公務員のままだと大好きな海外旅行に長期的に行けないため。
退職後は、長期で旅行するために退職しても再就職がしやすい看護師になっていました。
退職当時は独身だったが、現在は結婚して、子供が二人おり、育休中。もちろん看護師として職場復帰を予定。
やりたいことが明確で、公務員のままだと理想の生活が実現できないとわかれば、転職は急ぐべきです。
公務員退職後の末路その2
30代男性
後輩だった30代男性の退職理由は、公務員のままだと、育児のために里帰りする妻と離れることになり、育児に参加しにくいため。
都内のリモートワークできる企業に勤めて、里帰り先に引っ越しをして妻とともに育児をしている。
この後輩の他にも、同じように育児参加のために公務員を30代で退職した後輩の男性が一人いました。
二人とも公務員に執着しておらず、やりたいことが明確で、フットワークが軽いのが共通してますね。
「家庭があると転職しにくい」といった見解をよく聞きますが、2人とも結婚後に転職しているんですよね。
共働きであれば、無収入の状態は避けられるので、むしろ転職しやすいと思います。
公務員退職後の末路(3人目)
30代女性
退職理由は、管理職の夫の仕事が多忙すぎて、共働きと子育ての両立ができなくなったため。
退職後は、家事に専念し、夫と子供の生活を支えています。
家庭を養うほどの収入はあるようですが、育児がひと段落したら、自己実現のため非正規でも仕事に復帰予定。
退職した同僚とは、定期的連絡をとっていますが、3人全員が、
・今を大切にしている
・結婚、家庭円満を実現している
…といった点が共通しています。
次の章では、公務員を辞める前にこれだけは押さえておきたいポイントを説明していきます。
辞める前に絶対に押さえておきたい
4.公務員のメリットとデメリット
公務員と民間企業を経験してわかった公務員のメリットとデメリットを比較していきます。
まずはメリットから解説します。
公務員のメリット3選 |
①退職金がある |
②年次昇給がある |
③競合がいない、倒産がない |
民間と比較しても事務職での待遇は、かなり良い方だと思います。
公務員が民間よりも上回っている待遇の良さは、
・特に成果をあげなくても給料が上がっていく
・新卒から定年まで勤めれば2,000万円程度の退職金が手に入る
…といった点が挙げられます。
民間への転職を通して、この2点を実現できる会社ってかなり少ないと感じました。
そして、民間企業は競合との争いに敗れれば、業績不振になり、給料が減ったり、倒産するリスクもあるのです。
続いて公務員のデメリットを解説します。
公務員のデメリット3選 |
①成果をあげても収入が上がらない |
②行きたい異動先があっても自分で選べない |
③長く勤めても、転職市場で価値が上がらない |
成果を上げなくても収入に影響がないので、仕事をしない職員も多いです。
また、3〜5年周期である異動では、
・希望部署に異動できない
・やりたい部署でも異動させられる
・長くても5年程度なので、専門性が高められない
…といった非常に残念な文化があります。
一番残念なのは、公務員として長く頑張っても「いざ、転職!」といった時に転職市場では驚くほど評価されないということ。
「このまま公務員のままで良いのか?」と悩んでいる方は、メリットとデメリットを比較し、自分の価値観と照らし合わせて、今後の方向性を決めていきましょう。
5.公務員を辞めるときに転職での失敗を回避するポイント3選
ただツラいから公務員を勢いで辞めると転職活動はうまく行きません。
転職活動のミスマッチを防ぐには、以下の3つが大切です。
①一番大切なのは「自己分析」
→自分が何を大切にしたいかの軸がないとゴールが見つからない
②次に「働きながら転職活動をすること」
→退職してからの転職は、妥協に繋がりやすい
③最後に「悪い口コミを必ずチェックすること」
→デメリットを納得しておくと、ミスマッチが防げる
公務員が使うべき、
・転職サイト、転職エージェント
・転職先の口コミ確認サイト
…など、以下の記事で徹底解説しているので、気なる方はチェックしてくださいね。