なりたいランキング常に上位で、学歴が低いとなれないイメージのある公務員。
これから公務員を目指す人にとって、学歴フィルターが存在するのか気になる方も多いのでは。
この記事では、
・公務員になった人たちの実際の学歴
・低学歴の人が公務員になった後、苦労するのか
…といった公務員の学歴について、採用時・入庁後に学歴が影響するのかをわかりやすく解説していきます。
学歴に不安のある方の気になる疑問が解決できる内容になっているので、ぜひご覧ください。
表向きはないけど、実は...
1.公務員の採用試験で学歴フィルターはあるか
公務員の採用試験では、提出書類に大学名を記入する書類がないため、学歴フィルターはありません。
ただし、採用試験は教養試験と専門試験といった筆記試験があるため、自ずと高学歴の人の合格率が高まります。
表面上は学歴フィルターはありませんが、筆記試験が有利な高学歴の人が公務員には多くなります。
学歴のフィルターはありませんが、大卒と高卒では受験できる種別が異なり、以下の1種〜3種に分かれています。
種別 | 学力の想定 | 年齢 |
1種 | 大学卒業程度 | 22歳〜 |
2種 | 短大卒業程度 | 20歳〜 |
3種 | 高校卒業程度 | 18歳〜 |
入庁後は、職務内容は同じですが、初任給やその後の給料にも差があります。
学力に自信がない方は、公務員と同じ給料・待遇の社会福祉協議会がおすすめ。
試験がSPIレベルで公務員試験よりも簡単なので狙い目です。気になる方は以下の記事をチェック!
これが現実
2.東京の地方公務員の実際の学歴分布一覧
データではないのですが、都内で10年以上地方公務員として勤務した私の感覚では以下の通りです。
都内地方公務員の最終学歴分布一覧
・旧帝大…5%以下
・難関国立、早慶上智…20%
・地方の国立大学…10%
・MARCH...30%
・日東駒専…15%
・大東亜帝国など…10%
・専門卒、高卒…10%
私がいた都内の自治体のボリュームゾーンはMARCHでした。
大体国家公務員になる旧帝大は、地方公務員の職場では激レア人材で、職場に知れ渡ります。笑
MARCHはゴロゴロいるので、全く話題になりませんが、その分多くの同僚と仲間意識が生まれます。
入庁後のリアル
3.公務員の昇任や評価で学歴フィルターはあるか
私が生まれた田舎の地方自治体で公務員になった高校の同級生から「田舎の公務員は、出身校の派閥が組まれている」といった実態があることを聞きました。
しかし、出身校も多種多様な東京都の地方公務員は、入庁後に昇任や評価で学歴フィルターはありません。
むしろ、高学歴の人でも仕事が全くできない人もたくさんいて、逆に高卒やFラン大学出身の方でも優秀な方がたくさんいて、管理職になっている方も多いです。
公務員を10年以上やってわかったのですが、試験勉強が得意であることと、仕事でできることって全く別のスキルでした。
つまり、一度入庁さえしてしまえば、学歴は全く関係ありません。
4.まとめ
学歴フィルター入庁時は、表面上はないけど、筆記試験があるので、実質学歴フィルターがあるとも言える。
入庁後の昇任や評価に学歴は全く影響がない。
むしろ高卒、そのほかFラン大学の方が優秀なケースも多い。
高学歴でない方でも、公務員になってしまえば、高学歴の方と変わらずにキャリアアップが十分に臨めます。
あまり学歴を気にしすぎて、最初から諦めずに採用試験の対策をしっかりしていきましょう。